【サッカー】山形新監督に愛媛の木山監督決定的 最終戦後交渉へ


J2山形を退任する石崎信弘監督(58)の後任に、愛媛の木山隆之監督(44)の就任が決定的であることが18日、分かった。同日、愛媛が木山監督の任期満了を発表。今季最終戦となる明日20日のホーム北九州戦以降、本格交渉に入る。1年でのJ1復帰を掲げた今季は苦しみ、10勝14分け17敗の16位と低迷。来季は新体制で出直す。

 山形が、若手熱血指揮官に白羽の矢を立てた。清水のヘッドコーチを務めていた11年末に続く5年ぶりの監督オファーだ。既に13日に石崎監督の任期満了を発表。新体制に向け、準備を進めている。

 木山監督は筑波大卒業後、G大阪などでプレー。引退後の08年に、Jリーグ初となる70年代生まれの監督として36歳で水戸の監督に就任。12年は千葉で5位に入るも、J1昇格プレーオフ(PO)で敗退し1年で退任した。13年からの2年間は神戸でコーチを務め、15年から監督に就任した愛媛でもクラブ初の5位に入り昇格POに出場した。

 今季はリーグ最多20ドローで現在10位。山形とは2戦とも引き分けていた。選手のフィジカルを徹底的に鍛えて「走るサッカー」は、「ハードワーク」を掲げる石崎監督に共通する。3年をかけて築き上げてきた、泥臭く前線からプレスを掛け続けるサッカーをさらに進化させてくれそうだ。

 石崎監督とともに14年に入団し、J1昇格に導いた石井肇強化部長(57)も任期満了で退任することが分かった。石崎サッカーの土台に木山新監督のエッセンスを加えた新体制で、J1再昇格に挑戦する。

 ◆木山隆之(きやま・たかし)1972年(昭47)2月18日、兵庫県生まれ。伊丹西高、筑波大で主将を務め、94年にG大阪加入。札幌、水戸を経て02年に引退。08年の水戸に始まり千葉、愛媛の監督を歴任。180センチ、75キロ。現役時はDF。

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