【国際】シリア アレッポ東部 すべての病院が空爆で機能停止 WHO


内戦が続くシリアでは、アサド政権側に包囲されているアレッポ東部で、WHO=世界保健機関は19日、すべての病院が空爆の被害を受けたため機能停止に
陥ったことを明らかにしました。
内戦が続くシリアでは、アサド政権の政府軍が反政府勢力が支配するアレッポ東部を制圧するため攻勢を強めているほか、アサド政権を支援するロシア軍も今月15日から、
地中海に展開させた空母から戦闘機を出撃させて各地で空爆を強化しています。

アレッポ東部を含む各地では政権側によると見られる病院などに対する空爆も相次いでいて、WHO=世界保健機関の担当者は19日、NHKの取材に対し、
空爆で被害を受けたため19日朝の時点でアレッポ東部のすべての病院が機能停止に陥ったことを明らかにしました。

また、内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」は、アレッポ東部では19日まで5日間連続で空爆などが行われた結果、市民93人が死亡したと発表し、政権側を非難しています。
アサド政権側に包囲されているアレッポ東部では、国連が運び入れた食料などの支援物資が今月上旬に底をついたうえ、病院も機能しなくなったことで、
市民の犠牲が、今後さらに増える懸念が強まっています。

NHK NEWS WEB(11月20日 8時47分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161120/k10010775851000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_002