トランプ安倍会談は失敗! 外交表現をわかり易く解説 (佐藤優)


(UTube 要約の書き起こし) 
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 外交表現というのは、
「冷たい雰囲気の中で」と表現する事はない。
「友好的雰囲気の中で」という表現は友好的であったということ、そのまま。
「実務的雰囲気の中で」という表現は喧嘩気味であったという意味。
(今回報道された)「あたたかい雰囲気の中で」という表現は友好的でなかったということだ。

「信頼できる人であることを確信した」ということは、なんの言質もとれなかったということ。
であるから会談後は「緊張した面差しで」という表現となったのである。(失敗であった)

トランプ会談は官邸の勇み足で、外務省の不作為でもあった。
オバマというれっきとした元首がいるのに、それをすっ飛ばして
次期元首に会うということは、外交儀礼上きわめて異常なこと。

オバマにはまだ権限があるんだから、ぎりぎりまで権限のある人物を大切にする。
広島にも来てくれたんでしょう?それが外交における友好国の礼儀でもある。

就任前の大統領と他国の元首が会談するということは「初めての出来事」と言われているのは、
これまでにそれほど非礼な国家元首は現れなかったからだ。
せめてペルーのAPECに先に行ってオバマと会ってから、帰りにトランプと会えば申しわけが立ったはずだ。

安倍は選挙前まではヒラリー支持であり、ヒラリーとしか会わなかった。
それが急に手のひら返しでトランプに擦り寄って、
それを世界の目に晒されて、その行為も尊敬されますか?

日米間はもとより、世界は日本の外交は大変な非礼外交と軽蔑されているでしょう。
たいへんなオウンゴールでした。
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