【黒田勝弘】“ソウルのマンハッタン”汝矣島で繰り返される「100万集会」 なぜ韓国人は街頭に集まりたがるのか?[11/19]


 ソウルを流れる漢江の中州の汝矣島(ヨイド)は“ソウルのマンハッタン”といわれ高層ビルが林立している。昔は真ん中に飛行場があってその後、広大な「汝矣島広場」になり今は公園になっている。広場時代には大統領選挙の度に遊説集会が開かれ各候補とも「100万集会」といった。実際は20万~30万だったが景気付けでそういった。

 今、都心で朴槿恵大統領糾弾のデモをまた「100万」といっている。都心では2002年のサッカーW杯の時の街頭応援も「100万」で、全国では400万~500万人といわれた。軍人政権時代の1987年の民主化要求デモも「100万」だった。

 2008年の米国産輸入牛肉をめぐる反米・反政府デモは十数万人だったが連日、都心で荒れた。「韓国人は米国産牛肉の狂牛病にかかりやすい」というテレビの虚偽報道にパニックとなった女子高生らの抗議がきっかけで、名物のロウソク・デモはこの時から流行になった。デモには小・中学生まで出てきたので当時、外国人記者は「子供までデモしているのは韓国とパレスチナだけじゃないか」と皮肉っていた。今回も子供が参加しマスコミはそれをほめ、勧めている。

 韓国人はなぜそんなに街頭に集まりたがるのだろう? 韓国人研究の尽きないテーマの一つである。(黒田勝弘)

http://www.sankei.com/world/news/161119/wor1611190015-n1.html
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朴槿恵大統領の退陣を求める大規模集会がソウル中心部で行われた=12日午後、韓国・ソウル(大西正純撮影)