【サッカー】すべてが「激変」したマルセイユ。酒井宏樹のチームと新監督に対する印象は?


「ピリッとしたポジティブな空気が流れている」

 日本代表DFの酒井宏樹にとってマルセイユ入団1年目の今シーズンは、まさに“激変”という表現が相応しい。
 
 まず10月18日には、8月に内定していたクラブ買収が正式決定。マルガリータ・ルイ=ドレフュスに代わってアメリカン人実業家のフランク・マッコートが新オーナーに就任した。
 
 その2日後には、フランク・パシ監督が解任され、元ローマ指揮官のリュディ・ガルシアが新たに招聘された。
 
 そして、今年7月にスポーツディレクター(SD)に就任したばかりのガンザー・ジェイコブも去り、10月27日には元バルセロナSDのアンドレ・スビサレッタ(元スペイン代表GK)が後任に就いた。
 
 シーズン中のわずか9日間でオーナー、監督、強化担当者が一気に変わる激震の中、チームの雰囲気はどうなのか。11月15日のサウジアラビア戦後、酒井はこう語ってくれた。
 
「たしかに全てが一気に変わりましたが、良い雰囲気ですよ。ピリッとしたポジティブな空気が流れています。僕は本当に選手やスタッフに恵まれたと思います。自由にやらせてもらっているし、楽しめています」
 
 新たにクラブにやってきた3人の中で、酒井がもっとも深く付き合うのは、やはり監督だ。2010-11シーズンにはリールを奇跡の国内リーグ制覇に導き、ローマでも13-14シーズンから2年連続でセリエA2位に導いた智将ガルシアとのファーストインプレッションは、すこぶる良好だという。
 
「ガルシアはすごく戦術家ですね。僕はその戦術に付いていけるように、フランス語をもっと学びたい。彼の言っていることをみんなが理解して、体現できればすごく良いチームになるはず。素晴らしい手腕を持った監督だと思うので、信じてやっていきたい」
 
 ガルシアの初陣となった10月23日のパリSG戦で先発フル出場した酒井は、次節こそ欠場したものの、11月4日のモンペリエ戦では後半頭からプレー。元フランス代表で34歳のベテラン、ロド・ファンミと右SBの定位置を争っている状況だ。学ぶことが多いという新たな指揮官の下で、酒井はいかなる成長を遂げるのか。
 
 チームはガルシア就任後の3試合で2分け1敗に終わっており、次節のカーン戦(11月20日)ではまず白星が欲しいところだ。
 
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161119-00020705-sdigestw-socc