【野球】デスパイネ強奪許さん!ロッテ球団幹部がキューバに乗り込み残留交渉


サンケイスポーツ 11/20(日) 7:00配信

 キューバの至宝、アルフレド・デスパイネ外野手(30)をめぐり、
ロッテとソフトバンクが水面下で激しい“獲得競争”を展開していることが19日、
分かった。デスパイネはロッテ残留を希望しているが、ソフトバンクが
“交渉権”を持つキューバ政府と接触。今月いっぱいの保留権を持つ
ロッテの球団幹部は残留を求め、21日にキューバに渡る。

 ロッテとソフトバンクがデスパイネをめぐり、激しい綱引きをしつつあることが
分かった。ロッテは今季までデスパイネと2年5億円で契約。11月末まで
保留権を持ち、契約更新に向け、新たに2年で6億円規模の条件を用意したと
みられる。だが関係者によると、ソフトバンクが獲得に興味を示しているという。

 シーズン終了後、サンケイスポーツの単独取材にデスパイネは
「来季もロッテでプレーしたい。それに偽りはない」と応じたが、キューバの
公務員という立場のため、交渉窓口は本人ではなくキューバ政府になる。
報酬額に応じて最大約20%が“国庫”に入ることになっており、
「日本ではデスパイネ以外に稼げない」(球団関係者)とする同政府の強気な
姿勢はあからさま。デスパイネは「自分にできるのは、政府に希望を
伝えることだけだ」と話し、先行きは不透明だ。

 デスパイネは今季、打率・280、24本塁打、92打点。在籍3年間で
計54本塁打を放ち、長打力の乏しいロッテ打線には欠かせない戦力だ。
その残留交渉へ、21日に球団幹部がキューバに緊急渡航する。山室球団社長は
「マネーゲームに参加しないとはいっていない。相手とは相思相愛です」とし、
最後まで誠意を尽くす構えだが、資金力が潤沢なソフトバンクも本腰を入れ、
2年で8億円規模の条件を用意しているとみられている。

 ロッテは新外国人として、米大リーグのアストロズなどでプレーしたマット・
ダフィー内野手(27)の獲得を発表。万が一デスパイネが退団した際に備え、
今季マリナーズでプレーした李大浩(イ・デホ)らの獲得調査も進めているが、
まずはデスパイネの残留が最優先課題となる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161120-00000015-sanspo-base