【国際】「アラファト博物館」オープン=パレスチナ問題の歴史網羅[11/19]


2016年11月19日14時59分

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10日にオープンした故アラファト・パレスチナ自治政府初代議長の博物館=17日、ヨルダン川西岸パレスチナ自治区ラマラ

 【ラマラ(ヨルダン川西岸)時事】パレスチナ自治政府の初代議長で、2004年に死去した故ヤセル・アラファト氏の足跡を紹介する博物館が、
ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラにオープンした。同氏のおいで、博物館創立に尽力したナセル・アルクドワ氏は「指導者アラファト氏だけでなく、
パレスチナ人の歴史を網羅している。私たち自身も学ぶことができる教育・文化施設だ」と語った。
 アラファト博物館は10日、議長府敷地内にあるアラファト廟(びょう)の脇に開館した。6年がかりで建設され、総工費は約700万ドル(約7億7000万円)。
アラファト氏の遺品や関連資料のほか、パレスチナ問題が生まれたイスラエル建国当時から現代に至る一連の出来事に関する写真や映像が展示されている。

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アラファト氏が軟禁状態に置かれていた議長府の一室=17日、ヨルダン川西岸パレスチナ自治区ラマラ

 見どころの一つは、アラファト氏が晩年の約3年間、イスラエル軍によって軟禁状態に置かれていた議長府の部屋。同氏が籠城していた当時の様子が復元されている。
 博物館は月曜休館。今月中は無料で入館できる。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111900171&g=int