【サッカー】FIFA会長がクラブW杯の抜本的改革示唆、参加チームを32に


【AFP=時事】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、クラブW杯(FIFA Club World Cup)の方式を抜本的に改革し、参加チームを現在の7から32に増やしたいと考えている。

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 現行の大会方式では、各大陸を制したクラブが世界一を競うことになっており、2016年大会(2016 FIFA Club World Cup)は12月に日本で開催されることが決まっている。インファンティーノ会長の改革案が推進されることになった場合、毎年行われている同大会は大幅に規模が拡大され、開催時期も6月に移行する可能性がある。

 方式を変える理由についてインファンティーノ会長は18日、伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)に対し、「複雑な方式で、開催時期にも不都合があり、盛り上がりが足りない」と述べた。

「しかし、開催時期が6月10日から30日の夏季なら、世界最高のクラブ32チームが出そろう! それならば長い移動や時差、もしくは大会で疲れてもその価値はある。すべては選手の体力次第だが、大会後には必ず休むことができる」

 インファンティーノ会長はまた、スペインのスポーツ紙ムンド・デポルディーヴォ(El Mundo Deportivo)でも、「現代のサッカーは、欧州や南米だけのものではない」という考えを示しており、「世界は変化している。従ってわれわれは、チームと同様に世界中のファンにとって、クラブW杯をより興味深いものにしてく道を模索していく必要がある」と語っている。

 クラブW杯が2019年から新たな方式で開催される可能性について、「もちろんある」と明言したインファンティーノ会長によれば、元クロアチア代表で同会長の特別顧問を務めているズボニミール・ボバン(Zvonimir Boban)氏と、元オランダ代表でFIFA技術部門の責任者であるマルコ・ファン・バステン(Marco van Basten)氏も、大会の改革に向けて動いているという。

 来月8日から18日まで日本で開催される2016年大会には、欧州王者のレアル・マドリード(Real Madrid)を筆頭に、北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカ(Club America)、南米王者のアトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional)、アフリカ王者のマメロディ・サンダウンズ(Mamelodi Sundowns)、そしてオセアニア王者のオークランド・シティ(Auckland City FC)などが出場し、前回大会を制したFCバルセロナ(FC Barcelona)に続く世界のクラブ王者を目指す。【翻訳編集】 AFPBB News

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