【サッカー】久保建英ユース3冠照準「明日からリーグの準備」


<Jユース杯:東京3-2広島>◇決勝◇19日◇ヤマハ◇日刊スポーツ新聞社主催

 東京がU-16(16歳以下)日本代表のMF久保建英(たけふさ、15)の活躍で、7年ぶり3度目の優勝を飾った。2-2の延長後半7分、ドリブルで前線へ持ち込むと、DFを3人引きつけて左サイドのDF荒川へスルーパスを出した。荒川がしっかり決めて勝ち越し。この日久保はベンチスタートだったが、後半から出場すると、ワンプレーごとに観客を沸かせた。

 チームは日本クラブユース選手権に続いて2冠を達成。高円宮杯プレミアリーグ東地区でも2位という好位置につけており、久保はクラブを通して「今年の目標である3冠という目標が1歩現実に近づいてきている。今日はとてもうれしいし、今日は楽しんで明日からプレミア(リーグ)に向かって準備したい」と意気込んだ。

 前半は0-2で折り返し、厳しい状況だった。しかし、最後は地力の強さを発揮。佐藤一樹監督(42)は「ハーフタイムに『この状況を楽しめ』と話した。広島さんは球際の強さは日本一。そういう相手に自分たちのやりたいことを表現できるか。前半は悲観する内容でもなかったので、まだやれるぞ、と話した」。監督の鼓舞を選手が素直に受け取り、良い化学反応を起こした。指揮官は「選手が素晴らしかった。感謝と感動。この二言に尽きる」と、頂点に立った喜びを表した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161119-01740415-nksports-socc