【サッカー】<高校サッカー>20日決勝、正智深谷VS浦和南 見どころと分析/埼玉大会


サッカーの第95回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)最終日は20日、埼玉スタジアムで午後2時5分から、正智深谷―浦和南の決勝が行われ、勝者が全国高校選手権(12月30日~来年1月9日・埼玉スタジアムほか)に出場する。

 正智深谷は2年連続3度目、浦和南は15年ぶり8度目の優勝を目指す。両校の決勝対決は初。直近10年間で6度決勝に進んでいる正智深谷か。11年ぶり決勝進出の浦和南か。火花散る意地のぶつかり合いになりそうだ。

 正智深谷と浦和南は県内大会では対戦はないもの、県S1リーグ2試合で争って正智深谷が2勝した。個の力は正智深谷がリードするものの、浦和南は組織力に秀でる。一進一退の攻防が予想され、目が離せない。

 正智深谷は優勝メンバーが多く残り、個でもグループでも戦える。攻撃は2トップの玉城と新井が50メートル5秒台とスピードがある。左MF今岡も俊足で速さを生かした連係からDF裏をつきたい。右MF鈴木は決定力が高く、勝負どころの活躍に期待。切り札の田島が入ればテンポが変わって相手はやりにくいだろう。

 攻撃陣が仕事できるのは堅守があってこそ。初戦の2回戦から4試合連続無失点は大きな強み。GK戸田、CB田村、右SB根岸らが、けん引するコンパクトなラインは容易に崩れない。中盤ではボランチ小山が危険の芽を摘んでいる。相手のロングボール対策を、しっかり練っておきたい。

好判断でゴールを死守する浦和南のGK浅沼

 浦和南は守備の粘り強さと集中力が飛び抜けている。球際に厳しく重圧をかけ、前回王者に隙を与えないこと。GK浅沼は168センチと大きくはないが反応がよく、頼もしい存在。準決勝の西武台戦は183センチの半藤、185センチの出口の両CBと中央を締めて無失点に抑えた。継続が大事。

 攻撃は高窪と直野の両FWにボールを当てて、空中戦の強さと高さを生かしたい。正智深谷は4―4―2ラインがきっちりしている。長いパスでの揺さぶりが有効になりそうだ。さらに、プレッシャーをかけて相手ボールを奪い、一気にカウンターを仕掛けたい。CKは10種類以上と多彩で、脅威を与えられる。

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