【サッカー】<高校サッカー>富山第一が3年ぶり全国制覇へ“日本一ルーチン”


3大会ぶりの優勝を狙う富山第一が、19日から“日本一ルーチン”をスタートさせる。まずは組み合わせ抽選(21日)前の週末を利用して2泊3日の関東強化遠征。19日に青山学院大、20日は関東学院大の胸を借りる。

 県勢初の全国制覇を成し遂げた2013年大会と同じ勝負手を打つ。今後、開幕までの約1か月半は高校生年代との対戦を極力控え、大学生など格上との実戦に重点を置く。大塚一朗監督(52)は「高校生に勝った、負けたと一喜一憂していると、本番で相手を甘く見たり、萎縮したりしてしまう可能性もある。大人とギリギリの戦いをしながら仕上げていく」と意図を説明した。

 大学生とは10試合程度を予定しており、体格差などを克服すると同時に、プレーの判断スピードを養う。さらに、J3カターレ富山との練習試合も調整中で、再度、関東入りする来月25日の強豪・流通経大戦で総仕上げとなるプランだ。MF久保佳哉主将(3年)は「今年は0―2の劣勢になっても3点取って勝てるチーム。格上と実戦を重ねて攻撃面の戦術理解を深めたい」と呼応した。

 全国タイトル奪回へ、部員136人が最後の最後に一丸となった。今季は全国総体県予選、プリンスリーグ北信越でもV逸。重圧のかかった5日の選手権県決勝(対水橋)では、チームが管理していた日本一当時のセカンドユニホームを着用し、2年連続の全国切符をつかみ取った。

 昨年度選手権は準々決勝で青森山田に1点差の惜敗。大塚監督は「全国8強では周囲が納得してくれない。3年前は流通経大と互角に戦って自信をつけた。今回もじっくり準備します」とニヤリ。優勝候補の自覚を携え、再び『トミイチ旋風』を巻き起こす。(小沼 春彦)

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