【米国】トランプ派がイスラム教徒登録論=「第二次大戦中の日本人で前例」発言に批判


 【ロサンゼルス時事】トランプ次期米大統領の有力支持者が、米国による第2次大戦中の日系人強制収容を引き合いに、
テロ対策としてイスラム系移民の登録制度の必要性を主張し、批判が高まっている。

 米海軍特殊部隊の元兵士で、トランプ氏の政治資金団体幹部のカール・ヒグビー氏は16日、FOXニュースの番組で、
イスラム系移民の登録制度は法的にも導入可能だと指摘。「第2次大戦中に日本人に対しても行った。前例がある」と語った。

 この発言には、米国のイスラム教徒だけでなく、日系人らも反発。映画「スタートレック」で知られる日系人俳優ジョージ・タケイ氏は、
18日付の米紙ワシントン・ポストに寄稿し、「仲間を人種や宗教で分断することで、社会に安全がもたらされたことは過去にない」と批判した。
タケイ氏は幼少期に強制収容された。

 日系のマーク・タカノ下院議員(民主党)は声明を出し、「(ヒグビー氏の)発言は、多くの米国人がトランプ政権に持つ最大の
不安を裏付けている」と指摘。トランプ氏に対し、ヒグビー氏の発言を非難するよう求めた。 (2016/11/19-15:18)

時事通信
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111900178&g=int