【芸能】解散騒動が引き金に、世の中に溢れる“隠れSMAP”


オリコン 11/20(日) 8:40配信

 様々な角度からSMAPに迫る連載第13弾。今回はあらためて、今年1月から続くSMAPの“解散騒動”に焦点を当ててみたい。
1組のアイドルグループの進退が、ここまで大きく、長く世の中を騒がせている理由は一体なんなのか? 一口に影響力や
話題性があるから、というだけではない。おそらく、多くの人々が気づいたのだろう。“隠れトランプ”ならぬ、自分の中の“隠れSMAP”に――。

◆今年になってから発覚した“隠れSMAP”の存在の多さ

 アメリカの大統領選で共和党のドナルド・トランプが勝利し、表向きにはトランプ支持だということを隠して投票した
“隠れトランプ”なる層の存在が話題になった。“隠れ〇〇”という言い回しは、江戸時代の“隠れキリシタン”が語源になっていると
思われるが、「実はこんなに支持者がいたんだ!」という発見として、個人的には、今年になってから発覚した“隠れSMAP”の
存在の多さに驚かされている。

 “隠れSMAP”といっても、“隠れトランプ”や“隠れキリシタン”(正しくは、“潜伏キリシタン”)とは違い、ファンであることを
意図的に隠していたわけではない。どちらかというと、SMAPに対して潜在的に抱いていた好意や、知らず知らずのうちに
彼らから受けてきた恩恵に今になって気づいた、“潜在的SMAPファン”という
言い方のほうが正しいだろう。

◆CD発売もライブもないにも関わらず、SMAPの支持は拡大

 今までにファンであることをおくびにも出さなかった人が突然、「最近、実は自分がすごくSMAPが好きなことに気づいた」あるいは、
「自分がどれだけSMAPに助けられてきたか、今になってわかった」と言ってきたり、「あらためてSMAPの音楽を聴き直して、
“やっぱりいいなぁ”と思った。ライブDVDを買うならどれがオススメ?」と質問されたり。私自身、ベストアルバムに投票する曲を
決めるために、CDをデビュー当時のものから聴きなおしたり、録画したバラエティ番組やライヴ映像を見直したり、SMAPの
生み出してきた“作品”たちと触れる機会が俄然、増えている。そして驚くべきことに、楽曲にしても、ライブにしても、
バラエティにしても、ドラマにしても、彼らの関わっているエンタメ作品のクオリティは驚くほど高く、面白くチャレンジングで
刺激的で、時代を経ても色褪せないのだ。結果、“5人でSMAPの歌を歌っている姿が見たい!”という飢餓感とともに、昨年までは
比較的穏やかだったSMAP熱が、いつになく再燃してしまっている。つまり、SMAPファンを自称する人たちの中にも、さらなる
“隠れSMAP”が潜んでいたのである。

 先日発表されたオリコンの『第13回 音楽ファン2万人が選ぶ好きなアーティストランキング2016』で、SMAPは昨年の
総合10位から6位に急浮上した。トップ10に入っているのはいわゆる“常連組”で、嵐にしてもいきものがかりにしても、Mr.Childrenにしても
B’zにしても、宇多田ヒカル以外は、“ライブ”でガッツリ幅広いファン層を掴んでいるアーティストばかりだ。今年になってから
シングルを1枚もリリースしていない、しかも2年間ツアーをしていないグループが、1年で4つもランキングを上げることは、
極めて異例なのだという。これこそまさに、音楽ファンの中の“隠れSMAP”が目覚めた結果なのだろう。“騒動”をきっかけに、
多くの人が気づいたのだ。SMAPの音楽がくれた優しさや、夢や勇気に、これまでどれだけ助けられ、救われてきたのかを。

◆これまでSMAPが見せてきた、アイドルとしての誠意と優しさ

 SMAPのコラムを書きながら、たびたび、中学のときに読んだ本の一節を思い出す。そこには、“人生とは、人の優しさと
出会う旅である”と書いてあった。14歳のときは、大人から優しくされることは当たり前だと思っていたし、“人に親切にする”と
いうことの意味ぐらいは理解できても、“優しさとは何か”ということまで、思いを巡らせたりはしなかった。でも、大人になってみて
つくづくわかった。人生で、人の優しさに出会えることは、そんなに多くはない。“働く人々”は案外忙しく、余裕がない。都会では、
“人にやさしく”することが、お節介やありがた迷惑だととられることもあるし、逆にあらぬ誤解を生んで、関係がこじれることもある。

以下略ソースで
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161118-00000349-oric-ent