【社会】豊洲市場移転は最短で1年後 水産卸売業者だけで損失40億円


 東京都の小池百合子知事が18日の定例会見で、築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転可否を来夏にも判断する考えを示した。開場時期は最短で1年後になるとした。市場関係者は二重経費に苦しんでおり、1年で水産卸売業者には約40億円の損失が生じるとみられる。また、20年東京五輪・パラリンピックのメインロードとして整備される環状2号線は地下のトンネル工事が間に合わず、地上道路の建設など代替案で対応する。

 小池知事は会見で移転までの新たな工程表を発表し、豊洲の開場時期は早くても1年後の来冬から18年春になることを明らかにした。移転までの具体的なスケジュールを示すのは初めてで、市場関係者に対し「ご不便をかけて恐縮です」と陳謝した。

 工程表によれば、来年4~5月に専門家会議と市場調査プロジェクトチームが豊洲市場の安全性を確認。その後、盛り土がある前提で審議された環境影響評価(アセスメント)をやり直さない場合、来夏に「総合的な観点から移転するかどうかを判断」する。アセスメントをやり直せば15カ月程度を要すことになり、移転時期は2年後の冬から19年春にずれ込む。

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http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/11/19/kiji/K20161119013750940.html