【サッカー】これぞ“昇格請負人” 清水・小林監督が最多4クラブ目のJ1昇格果たす


[11.20 J2第42節 徳島1-2清水 鳴門大塚]

 これぞ“昇格請負人”だ。清水エスパルスは9連勝でシーズンを終え、自動昇格圏内となる2位が確定。1年でのJ1復帰を決めた。

 今季からチームを率いる小林伸二新監督は02年の大分、08年の山形、13年の徳島に続いて4度目のJ1昇格を達成。4クラブをJ1昇格に導くのは前人未到の快挙となった。

 采配がズバリ当たった。後半23分、先制点をアシストしていたキャプテンのMF大前元紀をベンチに下げ、MF金子翔太を投入すると、その5分後に金子が昇格決定弾。試合後のインタビューで「(大前)元紀はすごくがんばってくれていたけど、あそこで金子に代わって、金子がいい仕事をしたと思う」と振り返った指揮官は、アウェーに駆け付けた多くのサポーターにも感謝した。

「(サポーターに)押してもらっている感じがした。1-1に追いつかれたときにひっくり返ることはよくある。そこはみんなの力。足を運んでもらって感謝している」

 昨季、クラブ史上初のJ2降格が決まり、クラブ再建へ白羽の矢が立った。シーズン序盤は苦しい時期もあったが、最後は9連勝フィニッシュ。「際のところでずっと点を取られていたので、今日はがんばってくれたと思う。こういうことを学びながら成長したシーズンだった。エスパルスが変わっていけばと思う」。ぎりぎりの戦いでつかみ取った勝利と昇格という結果に達成感もにじませた。

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