【サッカー】4位C大阪は3連勝でPOに弾み!柿谷がJ1昇格宣言「今のブーイングが声援になるように」


[11.20 J2第42節 C大阪1-0熊本 金鳥スタ]

 最終節を前に4位が確定していたセレッソ大阪はホームでロアッソ熊本に1-0で勝利し、3連勝で勝ち点を78に伸ばした。2年連続で進出するJ1昇格プレーオフは、27日の準決勝で5位京都をホームに迎える。対する熊本は勝ち点46の16位でシーズンを終えた。

 C大阪はMF山口蛍が日本代表から復帰。前節、敵地の東京V戦(2-1)で5か月ぶりに先発出場したFW柿谷曜一朗もホームで先発復帰を果たした。柿谷は前半12分、右サイドのFKからゴール前に浮き球のクロス。飛び込んだFW杉本健勇がヘディングシュートを狙ったが、わずかにゴール上に外れた。

 熊本は前半25分、FW清武功暉が抜け出したところでMF丸橋祐介に倒され、PA手前でFKを獲得。自らキッカーを務めた清武は右足で直接狙ったが、シュートはクロスバーを直撃した。対するC大阪は前半38分、PA手前でソウザの横パスを受けた杉本がミドルシュートを放つもGKがセーブ。同40分には丸橋の右CKにPA中央の山口がダイレクトで右足を合わせたが、シュートは枠の左に外れた。

 スコアレスで前半を折り返すと、後半も杉本、柿谷らが果敢にゴールを狙うが、1点が遠い。それでも迎えた後半35分、C大阪がカウンターからついに均衡を破る。MF酒本憲幸がドリブルで持ち上がり、PA右手前から浮き球のクロス。ファーサイドの柿谷が胸トラップから後方に落とし、杉本が右足アウトサイドでゴール右隅に流し込んだ。この1点が決勝点となり、C大阪がリーグホーム最終戦を1ー0の完封勝利で飾った。

 3連勝でレギュラーシーズンを終え、いよいよ昇格プレーオフが始まる。27日の準決勝はホームでの京都戦。試合後のインタビューで杉本が「自分たちのプレーの後押しをしてもらえれば絶対に勝てる」とサポーターに“共闘”を呼びかけると、山口も「2試合ともしっかり勝って上に上がりたい。今年は絶対に上がらなくちゃいけない。この流れのまま5連勝で終わりたい」と気合を入れ直した。

「(柿谷)曜一朗が帰ってきて3試合目。最初から一緒に出られるようになって、それを噛み締めてゲームをやった」と山口。2人が同時に先発するのは、柿谷のスイス移籍前となる14年5月17日のJ1浦和戦(0-1)以来、約2年半ぶり。エースの復帰とともにチームは3連勝を飾り、J1昇格に向けて上昇気流に乗っている。

 ホーム最終戦セレモニーでは大熊清監督の挨拶中に客席からブーイングも飛んだが、キャプテンの柿谷は「優勝できなかったこと、自分がケガをしてプレーできなかったことには申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪した上で、「今の監督に向けたブーイングが声援になるように、僕らは必ずJ1に上がります」と力強く宣言した。

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