次々と定額音楽配信にひざまずくアーティスト達


All Digital Music
2016.11.20
ニール・ヤングがSpotify、Apple Musicで楽曲を配信開始。アーティストたちの抵抗は、限界にきているのか?


この2年間を振り返ると、ニール・ヤングほど音質にこだわり続けたアーティストはいないかもしれません。

音楽配信に対して、自身の考えを臆することなく主張し続け、SpotifyやApple Musicなど音楽ストリーミングサービスから自身の楽曲カタログを排除するなど、徹底抗戦してきました。しかしながら、その戦いもどうやら終わりに近づいているようです。

Spotify、Apple Music、Deezerなど定額制音楽ストリーミングサービスは一斉にニール・ヤングの過去アルバムの配信を再開しました。

2015年にヤングは次の台詞を残して、音楽配信との決別を宣言します。「私の中で音楽ストリーミングは終わりました。ファンの皆さんには理解してほしい。音質の問題なのです。放送や流通の歴史上、最悪の音質で私の音楽の価値が下がるのは耐えられません」

その後、ニール・ヤングは2016年4月に「TIDAL」でカタログの配信を始めます。TIDALは高音質配信を売りにした定額制音楽ストリーミングで、CD音質での配信が可能です。