【製品】再生紙で製作された折りたためる自転車用ヘルメットが国際最優秀賞に選ばれる 1個5ドルで販売へ


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11月17日、ジェームズ ダイソン財団が主催する「ジェームズ ダイソン アワード2016」の国際最優秀賞が発表された。
受賞作品は米国人デザイナーであるIsis Shifferさんが発明した「EcoHelmet」。これは再生紙でできた、折りたためる自転車用のヘルメットだ。

Shifferさんは、自転車シェアリングサービスの問題点を解決するために「EcoHelmet」を開発した。
シェアリングサービス利用者の多くが、ヘルメットを着用していないことにShifferさんは気付いたためだ。
シェアリングサービスでは、自転車はレンタルしているが、ヘルメットはレンタルしていないのがその最大の理由だという。


Shifferさんは、シェアリングサービスを利用する人が、簡単に利用できるヘルメットはどのようなものかと考え、「EcoHelmet」にたどり着いたそうだ。

「EcoHelmet」のセル構造は、衝撃を頭部全体に均等に分散させるため、従来のポリスチレンヘルメットと同様の効果を発揮できるという。
また、独自のハニカム構造により、使用しない時には平らに畳むことができる。これなら自動販売機などで販売する場合でも
場所を取らない。また、購入者は折りたたんでカバンなどに入れておけば、シェアリングサービスを利用するたびに繰り返し使うことができる。


構造がシンプルで材料も安価なことから、製造コストを低く抑えられるのも魅力のひとつ。1個5ドル程度で販売できる見込みなのだとか。

“発明”と聞くと、研究・開発にお金がかかると思い、自分には無理だと考えてしまう人も多いだろう。だが「EcoHelmet」を見ていると、
そのような考えは思い込みに過ぎないことに気付かされる。国際最優秀賞に選ばれたヘルメットの主な材料は、再生紙なのだから。