【東スポ】インドの街角で売られている大麻ジュース、一杯約100円[11/19]


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インドの大麻ラッシー屋。マグカップに入った怪しい物体が大麻ペースト

 高樹沙耶被告(53)のように、旅行や出張先の海外で大麻を体験し、ハマってしまう人が
いまだにいる。

 欧米諸国では大麻の非犯罪化が進み、罪の意識なく酒やたばこと同じように楽しむ人も
いるので、感覚がマヒしやすい。アジアではどの国でも違法だが、広く蔓延していて手を出す
旅行者も。「アジアマリファナ旅行」(彩図社)の著者で、アジアの大麻事情に詳しい
谷口狂至氏が明かす。

「ラオスやカンボジアでは、昔は市場の乾物コーナーで売られていた。またゲストハウスの
ロビーでは、ザルに大麻が山盛りで置かれ、宿泊客は誰でも自由に吸えた時代も。
大麻は伝統的な医薬品であり嗜好品だったが、今はそんな大っぴらな時代じゃなくなった。
ただ、表向き消えただけで裏では以前と同じように流通しているよ」

 ラオス中部のバンビエンは、ナムソン川沿いの風光明媚な街で、トレッキングやカヤック
などのエコツアーで人気だが、各種ドラッグが裏名物だという。もともとイスラエル人
バックパッカーが持ち込み、移住してきた白人旅行者が広めたとか。「以前は日本人の
大麻愛好家がここでレストランをやっていた。店で出していたのは大麻入りのクッキーや
ケーキ、ジュースなど」と谷口氏。

 ちなみにバンビエンで今はやっているドラッグが「バルーン」。風船の中に充てんされた
笑気ガス(亜酸化窒素)を吸引するもので、これは英国から持ち込まれたといわれる。
日本では医療目的以外での所持・販売が禁止されている。

 インドにも大麻目当ての外国人旅行者が多い。宗教儀式で大麻が使われたり、一部の
街では大麻が合法。公営の大麻ショップまであるが、外国人の利用は違法とされる。

「ヒンズー教の聖地バラナシでは、街角のジューススタンドで大麻のペーストを配合して
もらえる。チャイの店でも大麻入りの菓子が売られている。ヒンズー教の大きなお祭りとも
なれば、良家のお嬢さんでも『今日は少し楽しもうかしら』と大麻ジュースをたしなむほどの
お国柄。ゲストハウスやホームステイ先で出されることもあり、ついつい手を出してしまう
日本人は多い」(谷口氏)

 インドといえば、チャイと並びラッシーも有名。くだんの大麻入りジュースは「バングラッシー」
といい、大麻ペーストを客のお好みで混ぜられる。値段は効きの強さによって違うが、
たった100円前後だという。

 またインド北部のマナリや南部のゴアは、トランスなどのパーティーの聖地だ。高樹被告の
ような自称ナチュラリストや、ミュージシャン崩れのような日本人も訪れる。もちろん、かなりの
部分が“トリップ”目的。こうした場所で大麻にハマり、人生を大きく誤ってしまわないように。

2016/11/19 09:00
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