【韓国】青瓦台が朴大統領の「セウォル号7時間」の動静を分単位で公開[11/20]


青瓦台(チョンワデ、大統領府)は19日、いわゆる「朴槿恵(パク・クネ)大統領のセウォル号7時間疑惑」と関連し、詳細な大統領の動静を公開した。

青瓦台は、「青瓦台には官邸執務室、本館執務室、秘書棟執務室があり、(朴槿恵大統領は)この日は主に官邸執務室を利用した」と朴大統領の分単位の行動を明らかにした。

7時間をめぐる疑惑が指摘されてから青瓦台がこうした具体的な釈明を出したのは今回が初めてだ。

青瓦台は前日にホームページに新設した「誤報・怪情報訂正コーナー」にこうした内容が入れられた「セウォル号7時間、大統領はどこで何をしたのか? ―これがファクトです」という文を掲載した。

青瓦台はこの文で「大統領は官邸執務室と構内で当日30回余りの報告と指示を与えた。これはすでに2014年の国会運営委員会、セウォル号国政調査特別委員会、青瓦台国政監査でも明らかにしたことであり、野党も知っている事実」と指摘した。

続けて、「だがセウォル号事故の原因を大統領の7時間に追いやろうとする悪意の怪情報とメディアの誤報により国民の混乱が加重されている。最初は『チョン○○に会った』とし、その次は『巫女の儀式を行っていた』『プロポフォールを打って寝ていた』『整形手術を受けた』と疑惑は変わり続け怪情報として飛び交っている」と批判した。

青瓦台は「青瓦台は敵の攻撃が予想される国家安保施設であるため大統領の位置と動線は公開せず、過去のどの政権でも公開したことはない」とした上で、「これ以上流言飛語で国民が扇動され国の混乱が加重されないようセウォル号事故当日の大統領の執務内容を詳細に公開する」と明らかにした。

青瓦台は朴大統領の時間帯別執務内容をグラフィックで整理しホームページに掲載した。

ここには朴大統領がこの日午前10時30分から午後5時15分に中央災害安全対策本部を訪問するまで国家安保室と政務首席室などから20回余り状況報告を受け指示を与えていた事項が整理されている。

チョン・ヨングク報道官が11日に公開した書面・有線報告時間よりさらに具体的な内容が追加された。

この内容によると朴大統領は国家安保室長から午後2時50分に「190人追加救助は西海海洋警察庁が海洋警察本庁に誤って報告したことが確認された」という訂正報告を受け、これを叱責し統計再確認を指示(午後2時57分)した。そして午後3時に朴大統領は中央災害安全対策本部訪問の準備を指示したという内容が含まれている。

青瓦台は「この日の本当の悲劇は誤報にともなう混沌」とし、京畿道(キョンギド)教育庁の「全員無事救助」のショートメッセージ発送と当時のメディアの引用報道を例に挙げた。

「こうした混乱は午後まで続き、午後1時13分にも『370人が救助された』という誤った報告が上がってきた」とし、韓国政府の不適切な対応もこうした混乱に起因したという趣旨の内容を付け加えた。

青瓦台は「大統領は継続して状況を確認しており、安保室長が午後2時50分に『190人追加救助は誤った報告』と最終確認すると、午後3時に中央災害安全対策本部訪問をすぐに指示した。大統領は短くて3分、平均20分間隔で休むことなく状況を点検し必要な指示を与えた」と明らかにした。

青瓦台は「しかし結局…悲劇を防げなかった」とし、「そして、私たちみんなが泣いた」と文を締めくくった。

一部ネットユーザーは「そんな報告を受けて下した指示がせいぜい『子どもたちは救命胴衣を着用したというのにそんなに発見するのが難しいのですか』なのか」「青瓦台ホームページは大統領個人のSNSか」と批判した。

一方、この日SBSテレビの時事番組『それが知りたい』でセウォル号の7時間と関連した大統領の行動を取り上げる予定だったことから、これに対する青瓦台の事前対応の意味合いがあるのではないかとの見方も出てくる。

http://japanese.joins.com/article/744/222744.html
http://japanese.joins.com/article/745/222745.html