【北朝鮮】<北朝鮮写真報告>民衆が恐れる強制労働キャンプ「労働鍛錬隊」を撮った[11/19]


北朝鮮の人権侵害の象徴として悪名高いのは「管理所」(政治犯収容所)であるが、一般民衆がもっとも頻繁に収容され、劣悪な環境で強制労働させられるのは「労働鍛錬隊」である。

【関連写真を見る】 農村に強制動員させられた女性たち ぐったりとへたり込む人、真冬の堆肥づくりなど(写真3枚)
http://www.asiapress.org/apn/author-list/ishimaru-jiro/forced-labor/

「労働鍛錬隊」とは、社会秩序を乱した、当局の統制に従わなかったと見なされた者、軽微な罪を犯した者を、司法手続きなしで収容して1年以下の強制労働に就かせる「短期強制労働キャンプ」のことだ。全国の市・郡にあり保安署(警察)が管理する。

今年に入って、この「労働鍛錬隊」に入れられる人が急増していると、北朝鮮内部の取材協力者は口を揃える。

金正恩政権は1月に核実験を強行した後、5月に労働党大会を開催するまでの間に、「70日戦闘」という短期増産運動に全国民を駆り立て、さらに10月まで「200日戦闘」を続け、社会統制を厳しくしたからだ。

些細な規律違反、増産運動に不参加だった者は容赦なく「労働鍛錬隊」に送られた。9月にここを出所した女性は、アジアプレスのインタビューに応じて「座る場所がないほど収容者が詰め込まれ、栄養失調で死ぬ人が多かった」と証言した。

アジアプレス・ネットワーク?11/19(土) 5:10配信 (石丸次郎)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161119-00010000-asiap-kr


早朝、「労働鍛錬隊」の収容者が労働現場に向かうために施設から出てきたところ。2008年10月黄海南道海州市にてシム・ウィチョン撮影(アジアプレス)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161119-00010000-asiap-kr.view-001

収容者たちが車に乗せられ労働現場に送られている。工事現場や農村、幹部の個人宅の内装工事などの労働が多いという。2008年10月黄海南道海州市にてシム・ウィチョン撮影(アジアプレス)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161119-00010000-asiap-kr.view-002

収容されている夫に差し入れをするため「労働鍛錬隊」の門前で収容者が出て来るのを待つ女性。2008年10月黄海南道海州市にてシム・ウィチョン撮影(アジアプレス)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161119-00010000-asiap-kr.view-003