【中国】台湾社会の分断図る 権力集中の習近平氏、圧力強化[11/19]


 中国の習近平指導部は、「一つの中国」原則に基づく「1992年合意」を中台交流の基礎としており、受け入れない民主進歩党(民進党)の蔡英文政権に反発、公的な対話を拒み続けている。

 一方で、台湾の野党、国民党との交流を活発化させ、台湾社会の分断を図るなど揺さぶりをかけている。

 共産党の「核心」に位置付けられ、一段と権力集中を進めた習近平国家主席は来年1月に発足するトランプ次期米政権の対台湾政策を見極めながら、蔡政権への圧力をさらに強めるとみられる。

 台湾との統一を悲願とする中国では、蔡政権が独立志向だとして中台関係の現状に不満が高まっている。共産党機関紙、人民日報系の環球時報は先月、台湾の「武力統一」を訴える元軍幹部の論文を掲載、軍内部でタカ派の声が大きくなっているとの見方が出ている。(共同)

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孫文の生誕150年記念式典で演説する中国の習近平国家主席=11日、北京の人民大会堂(共同)
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北京の人民大会堂で開かれた、孫文の生誕150年の記念式典=11日(共同)