【日中】道産米輸出 中国で攻勢 ホクレン、ゆめぴりか初投入 「厳しい規制」課題[11/20]


 ホクレンが道産ブランド米の中国への輸出拡大に本腰を入れ始めた。19日には佐藤俊彰会長が上海で、初めて中国市場に投入した「ゆめぴりか」のトップセールスを展開した。国内で最高級と評価される食味を前面に、まずは富裕層向けに販売攻勢をかける。

 中国側はコメを含む日本の農産品の輸入を厳しく制限するなど輸出拡大にはなお壁があるが、中国人の旺盛な食欲が規制を乗り越えるか、道内の期待は高まる。

 「ゆめぴりかは農業技術の粋を集めたコメ。甘みも味も最高」。上海市内の高級スーパー「シティー・スーパー」で行ったゆめぴりかの販促活動で、佐藤会長はこうアピールした。出張先の中国黒龍江省から駆け付けた高橋はるみ知事も「ほのかな甘みとほどよい粘りが特徴」と宣伝した。

 ただ、中国は自ら指定した施設で精米・薫蒸した日本産米しか輸入を認めていない。日本にある中国指定の精米施設と薫蒸施設は神奈川県に各1カ所あるだけで、輸出するには順番を待つ必要がある。

 「今回も3カ月前から精米スケジュールを確保した。1カ月前にほしいと言われても無理」(ホクレン)という。(上海 今川勝照、経済部 鈴木雄二)

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/agriculture/1-0340121.html